2017/05

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遠い遠い丘の上に小屋がひとつ 犬が放し飼い
芝生の茎をあさって涼しむ穴を掘っている
夢の中でだけ自由に空を飛んでいる
目が覚めるといつもの時代に戻されている

この時代のこの記憶、はたして昨日まで俺が持っていたものなのだろうか
本当にそうなのだろうか
忘れた記憶達が壁にぶつかって返ってきた
君の物語によって蘇る俺の記憶はは果たして本当に俺の手触りだったのだろうか
あれは他の誰かの物だったのではなかろうか
今日の俺の身体を動かしているのは俺自身の心の中なのだろうか
眠りの中で感じる感覚は本当に夢の中だけのものなのであろうか

辺りはしんと静けさの中 道路に誰も通らない
カーテンは光を通さず誰の温もりをも伝えない
理想も思想も部屋の外で腕を組んで仲良くお帰り支度して
俺は何も考えず 感じず 無ではない何かによって支配されているただの生物のように呼吸をし、水を飲み、ぼーっとしている

考えているのはだいたいいつも同じこと
時間は一定に刻まれて行き 太陽は傾き 星は光を失っていく日々
新しく生まれる星と子供達の光はカーテンを通すこともなく部屋の外で遊んでいる
照らす野良犬 雑草 コンクリートや街

静けさの中で見えるのは俺だけが俺のものだと思い込んでいた毎日見飽きたものばかり
部屋の中は100年経っても俺の匂いのするものばかり

死んでいく物語 腐っていく果物
錆びていく包丁 穴あきのシャツ
埃まみれのレコード 山積みの本棚
それは海底の砂 深海の冷たい岩
俺の部屋は海の中 船底のブラック
天高くそれが見える水面
うっすら見える波の乱反射の月の光

届かなくても手を伸ばす気持ちだけが俺の悩みの種を腐らせたり育てたりする


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comment

届かなくても手をのばす気持ち

忘れたくないです。

ありがとう!

  • moon
  • 2013/11/02 11:11 PM