201803
Wednesday
掌からこぼれ落ちる奇跡の波の渦を泳ぐように僕らは話し
19時の月は世界の中心で暮らす饗宴のように輝いていた
エレクトリックな僕らのハートを繋いでいた沈みかけた太陽は心をなくしたバンクローバー
柴犬が吠えて悲しい仕業
茶色の毛の先から真実が抜け出て真実は夢の彼方に沈んで行く光
それは思い出の中だけに
柴犬吠えてる
奴は泣いてる
柔らかさ
真実が住み込んでいたのは山の上であった
転げ落ちる人生は穏やかな光をまとって死人を運ぶ
僕はまだ生きていたのだった
明日のことは分からない
顔を洗い靴を履き
古い1日を過ごすのだろうか
これは以前誰かが歩いた道
さっき出会った太陽がまた挨拶してくる